アイ・トラッキング調査
アンケート調査と言えば、一般的には人に質問して何らかの回答を得る調査と考えるのが普通ですが、広義に考えればわざわざ回答を得るのではなく、消費者の行動データを直接解析することも立派なマーケットリサーチです。例えば、道路の交通量調査やウェブのアクセス解析などは直接人に質問は投げかけませんが、
人の意識・行動パターンから得られるデータを測定・分析してサービス開発に活用するという点では市場調査と言えます。アイ・トラッキング(Eye tracking)調査とは、文字通り目(眼球)の動きを測定・分析することで消費者の潜在意識下の情報を引き出します。
アイトラッキングでは目線の動きや注視点(対象物のどこに、どのような順序で、どのくらい目が留まったか等)のデータを集めます。広告のモデルばかりに目が行って商品名やロゴに目が行かなくては意味が無いわけで、商品パッケージの効果検証やウェブサイトのユーザビリティ検証などにも活用されています。
調査方法としては、ゴーグルに小型ビデオカメラが付いた装置を直接被験者に装着するものと、PCに赤外線を利用して眼球の動きを補足する装置が付いたタイプがあります。前者では、実際の店舗などで陳列棚の商品への興味を調査する際に利用されたり、後者ではウェブサイトやパッケージ画像をPC画面に表示して目線の動きを捉える調査に利用されます。
弊社の取引先でもある某調査会社では、実際にこのアイ・トラッキング調査をサービスとして提供しており数多くの実績を上げています。また現在では、顧客ウェブサイトのマーケティング的視点からの改善に役立てる為の量的調査にこのアイ・トラッキングの手法を取り入れています。ウェブのユーザビリティ調査では実際によく使われていますが、マーケティング調査としての量的調査(被験者最低30~40名以上)という点では、まだ過去に例がないのではということですので、取引先の宣伝モードで恐縮ですが、ご興味があれば詳しくご紹介させて頂きます。