誰に聞くのか

質問文を作成する際、誰に聞くのかを明確にすることが非常に大事です。「あなた」なのか「あなたのご家族」なのか、「御社」なのか「御社の業界」なのか「従業員のあなた」なのかで回答は全く違ってきます。また、例えば調査の中で「あなた」と「ご家族」についての質問が複数出てくる場合では、できるだけ「あなた」なら「あなた」の質問が連続するように、回答者が誰のことを聞いているのか混乱しないように気を配りましょう。質問によって主語が入ったり入らなかったりするのも混乱させることがありますが、何度も「あなた、あなた、あなた」と連呼するのもしつこい感じになったら、「では、・・」と始めたりして流れをスムーズにしましょう。
その他に質問文を作成する際に注意する点として、
簡潔に:回りくどく聞かないで、ズバリ聞きましょう。
簡単に:広く周知されている一般的な用語を使うように。ただし、回答者が専門家や特定のユーザーだったりすると、それなりの用語を使わないとバカにされてしまいます。
中立的に:回答を誘導するのは意味がないのでやめましょう。
ひとつだけ:○○で○○なものはどれですか?と一気に聞かないで質問を分けましょう。
必要十分に:選択肢を選ばせる場合は、選べるだけの選択肢を用意しましょう。
選択肢を多くということではなく、回答者を迷わせたり無用な無回答を減らすためにも、例えば最後に「上記のいずれでもない」とか「その他」として具体的回答を記入できるようにしておけば、選択肢を増やさず無用な無回答を減らすことができます。