Σ (シグマ=総和)で考える
通常集計では分母を全対象者ベースもしくは回答者ベースに設定しますが、複数回答で得られた所有銘柄のシェアを調べるときなどには、分母を総和(Σ=シグマ)に設定します。すなわちボリュームで考えるわけです。
例えば、現在使っている化粧品の銘柄を全て答えてもらいます。
対象者1:銘柄A、銘柄B
対象者2:銘柄C
対象者3:銘柄K、銘柄J、銘柄S
対象者4:銘柄B、銘柄D
対象者5:銘柄D、銘柄S
対象者6:銘柄A、銘柄B
対象者7:銘柄C
対象者8:銘柄K、銘柄J、銘柄S
対象者9:銘柄B、銘柄D
対象者10:銘柄D、銘柄S
10人の回答件数を全て足し挙げると20件になります。この20件をベース(分母=100%)にすると銘柄Aは2件で2/20=10%のシェア、銘柄Dは4/20=20%シェアとなります。
また、選択肢(pre code)で数量を聞く質問では以下のように集計する方法もあります。
例えば、ある雑誌を購入している人に、その雑誌が家族の中でどれだけ読まれているか1人、2人、3人、4人以上の選択肢の中から選んでもらいます。
回答件数をカウントする集計では、
回答者数:113人
1人(自分だけ):63人
2人:36人
3人:12人
4人以上:2人
という結果が出たとします。
これをVolumeで考えると、
Total Volume:183 (以下の総和)
1人(自分だけ):63 (63×1)
2人:72 (36×2)
3人:36 (12×3)
4人以上:12 (2×6)
となります。すなわち各回答件数に選択肢の人数をウェイトとして掛け合わせたわけです。
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