調査結果のビジネス活用
「住まいの購入データファイル」は不動産情報サイト運営のネクストが始めた住宅購入者の情報を検索できるサイトです。年齢、年収、ローン月額などで自分に近い人の購入状況を調べることができます。このデータは全国1200人を対象に実施したアンケート調査の結果を集計したもので、散布図のX軸とY軸を選択することで動的にグラフが変化します。
一般に企業が商品・サービスの商品開発のために行うアンケート調査以外に、調査結果のビジネスへの活用としては、
1)調査会社、シンクタンクなどが自主的に調査し、データや分析レポートを販売。
2)1)に加えネット上などで有償でデータを閲覧できるようにしたもの。
(例:ブランドデータバンク)
3)自主調査結果を広報の一環としてリリースや自社サイト上で発表するもの。(調査結果自体でビジネスは行わない)
4)1)の延長として一般消費者向けに書籍にまとめて販売する。
(例:下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書))
などが挙げられると思いますが、「住まいの購入データファイル」は3)の発展形としてユーザー参加型のユニークな活用例です。企業が購入者にアンケートを採り別の購入予定者がその結果を活用するわけで、そのことによりユーザーの利便性が上がり、そのサイトの価値が向上すれば、元々のアンケート調査に対する企業の投資もリターンを生むわけです。